当協会では、鞠　文軍氏（北京派特恩知識産権代理有限公司）をお迎えして標記テーマに関するセミナーを開催致します。

講演内容につきましては以下の項目を予定しております。

（１）中国における最新の知的財産権の動向

中国における専利（特許、実用新案、意匠）の最新出願データを用い、中国においての特許、実用新案、意匠のそれぞれの増加率、増加の特徴、増加の理由、特許権利維持期間の短縮傾向とその原因などについて、外国案件と対比して判りやすく解説いたします。また、今後中国における特許出願のトレンドおよび日本企業がそれに対してどのような視野を持つべきかアドバイスいたします。

（２）中国の知的財産権法院（知財裁判所）の運営状況

創立してからほぼ１年経過した北京、上海、広州の知的財産法院においての、それぞれの案件受理件数、およびその特徴について解説いたします。また、権利侵害の判決に反映された賠償金額、証拠の不十分な案件が多数みられ、これらの問題に対しての対策および今後の考え方についてアドバイスいたします。

（３）日本企業が中国出願の際に注意すべきところ

日中両国においての特許の法律上と実務上の相違点、中国企業が特許法第９条（特許と実用新案の同日出願）を利用している現状等、日本企業が関心を示している中国での早期権利化の手段、並びにPPHの利用に注意すべき点についてアドバイスいたします。

今回のセミナーは、企業知財部や特許事務所にご勤務の方で中国知的財産実務に関心を持たれている皆様にとって、非常に有意義な内容となるものと思われます。多数の皆様にご出席を頂きたくご案内申し上げます。