当協会では、ドイツ連邦最高裁判所のグラビンスキー判事（Dr. Klaus Grabinski）をお迎えし、下記により欧州統一特許裁判所に関するセミナーを開催することになりました。

2012年6月29日、EUの欧州理事会は、欧州統一特許裁判所（UPC :Unified Patent Court）の第一審裁判所の本部（Central Division）をパリに置き、特定の専門分野の事件を扱う支部をロンドン及びミュンヘンに置くことに合意したことを公表しました。これにより、30年もの長きにわたり議論が続けられてきた統一特許裁判所及び欧州単一特許制度は、その実現に向けて大きく前進いたしました。

グラビンスキー判事は、統一特許裁判所制度、手続規則及び欧州単一特許について欧州委員会及びドイツ法務省へ助言を行う専門家委員会のメンバーを務めておられます。判事の来日に合わせ、今回のセミナーにおいて、この欧州統一特許裁判所の内容や最新の動向、今後の展望などについてご講演頂きます。

また、ご講演の後には、ドイツの司法事情に詳しく、本テーマにも造詣の深い三村量一先生（長島・大野・常松法律事務所　弁護士／元知財高裁判事）とグラビンスキー判事とのセッションを予定しております。
欧州単一特許制度および欧州統一特許裁判所の成立は、日本の企業や実務家にも重要な意味を持つことになります。このセミナーは、欧州特許裁判所に関する最新情報及び知識を深める大変良い機会となりますので、是非とも多数の皆様にご出席を頂きたく御案内申し上げます。

※当協会は、日本弁理士会継続研修の認定外部機関として認定を受けていますと共に、本セミナーについても外部機関研修として申請中ですので、3.0単位が認められる予定です。ご希望の方には受講証明書を発行致しますので、申込の際、弁理士登録番号と共に予め事務局までお申し出下さい。セミナー終了後、証明書をお渡しします。