コラム

Column

2025.6.26(木)new



横浜に行くと、必ず会いに行くものがあります。

横浜港でいつも待っていてくれる、素朴だけれど存在感あるあの子・・・。




『氷川丸(日本郵船氷川丸)』は、戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船として、2016年に国の重要文化財に指定された船です🚢





観光地横浜のシンボルの1つとして、美しい横浜の景色と海をバックに、私たちの思い出のポートレートにそっとその姿を覗かせる氷川丸は、長い間多くの人たちを見守ってきました。

現在の横浜港の桟橋に横付けされたのは1961(昭和36)年517のこと。

横浜開港記念日(62日)に海の教室ユースホステルとして開業されました。その後は観光船となり、水族館、レストラン、ビアガーデンなどの事業を展開。

修学旅行生を主な対象とした宿泊業務は1973(昭和48)年まで続きました。



2006年末には、氷川丸は閉館され大規模な改装工事が行われました。

2008425に、船内を戦前の資料を基に竣工当時の姿に近い形に復原され「日本郵船氷川丸」として新たに生まれ変わり、観覧できるようになっています。




 

氷川丸の歴史は戦前から始まり、その用途は時代に合わせて多岐に及び、波乱多き船生(人生)でした。

1930(昭和5)年425、横浜船渠(現在:三菱重工業株式会社)で竣工。その後11年3か月間、太平洋を横断する貨客船として北米航路シアトル線に配船されたのです。

1932(昭和7)年62には、あの有名なチャーリー・チャップリンも乗船しました。

1939(昭和14)年に第二次世界大戦が勃発。遠洋航路は次々と休航となり、戦中は海軍に徴用され、特設病院船に改装されました。

病院船として戦地の海軍病院と日本を結び、戦傷病者を収容して日本に帰国させました。

氷川丸は終戦までの3年半のうちにトラック、ラバウル、バリクパパン、ジャカルタ、サイパン、マニラなどへ赴き、計24回の航海で3万人にのぼる戦傷病兵を収容し内地へ輸送しました。任務中は3度にわたり触雷に遭遇しますが、他の船と比べて厚い鋼板で頑丈に造られていたことから、大破沈没を免れることができました。

(※参照「日本郵船氷川丸」Webサイト)

 

氷川丸といえば、現在の係留された姿を思い出す方も多いでしょうが、病院船として活躍していたことは有名です。

ぜひご自身で歴史を紐解いて氷川丸博士になってはいかがですか?😆



 

🌱もう10年くらい前だったでしょうか。

筆者はいつものように横浜に立ち寄り、氷川丸を眺めていたところ、素敵なご年配夫婦に「氷川丸をバックに写真を撮ってくださいませんか?」と頼まれたことがあります。

仲睦まじいご夫婦を撮った後、その男性が御礼と共に話を聞かせてくださいました🌳

ご自身も実は戦時中、この氷川丸に乗って傷病者の世話をしていたとのことでした。

あの辛くて哀しい船内は思い出すけれど、横浜に来るとどうしても氷川丸に会いに来てしまう…と語ってくださいました。



時代はどんどん進んでいき、かつての姿を知る人たちも少なくなってきました。

ひっそりと佇む氷川丸を観ながら、辿ってきた過去に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。




 (この日はとても綺麗な空でした!)

 

 





⚓️あなたは「横浜で好きな場所」はありますか?⚓️


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ちなみに筆者は快晴の日の「国際橋」から見える横浜港と遠くの風車とベイブリッジを眺めている時が最高の気分です!

お手軽に横浜港を楽しむなら「シーバス」がおススメです☆彡




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