コラム

Column

2026.3.13(金)new

あの日から15年が経ちました。



2011年3月11日は、東日本大震災が発生し、多くの人たちが困難に見舞われた日。

皆さんの記憶にはどれだけあの日のことが刻まれているでしょうか?



地震大国日本は、いつ大きな地震が来るかわからない状態です。

警戒すべき地震がいくつか予測されています。

 

①南海トラフ巨大地震

100年~150年周期で発生したきた巨大地震。既に約80年経過しているため発生の切迫性が高いとされています

●場所:静岡沖~九州沖までの海底で起きる巨大地震

 

②首都直下地震

●30年以内の発生確率は約70%

●場所:東京・神奈川・埼玉・千葉の直下で起きる地震

 

③千島海溝・日本海溝巨大地震

最大M9クラスの地震で、東日本大震災の時のような巨大津波の可能性もあります

●場所:北海道~東北沖で起きる巨大地震

 

現在、上記の巨大地震が予測されており、万が一の備えをするようにと各所で呼びかけられているのはご存知のことでしょう。

しかし、大きな地震から時が経てば、その不安や心配も次第に薄れていき、毎日の生活に追われていれば意識する機会もなくなっていってしまうものです。

 

筆者は以前、コラムに少し書きましたが、震災当時は帰宅困難者になった一人でした。

当時は今のようなスマートフォンもなければ、震災への備えの一文字も頭になかったため大変狼狽えたのを覚えています。

1時間の行列に並んで、ようやく公衆電話で家族に連絡が取れると思ったら、「テレフォンカード」しか使用できない公衆電話だったなんてことも。

避難の時にどこに行って、何を準備したらよいか、出遅れた結果、食べ物も飲み物も手にすることが出来ず、駅周辺を彷徨った記憶から、自信の「万が一への備え」が足りないと思い知ったのでした。





もちろんどんなに備えていても「絶対」はなく、必ず安全、必ず困ることはないとも言えないわけですが、「備えあれば憂いなし」という言葉を信じて「とにかく備えておく!」ことが大事です。

震災時に関東にいた筆者は、3.11の記憶は時折思い出しては今後にどんな備えが必要だろうかと考えることがあります。

一昨年は、東京都が主催する「防災コーディネーター」の研修を受けました。

この研修では、東京都内の各地に居住する受講者とグループワークをして、どんな防災対策が必要か、何が悩みなのかを話して課題を終える時間があります。

同じグループには、防災士や実際に地域で防災対策活動を積極的に行っている人たちが数名いました。そんな自分より知識と経験のある人からの提案やアドバイスは、とても心強く、大事なことを教えてもらえる非常に良い時間となったのです。

 

災害時に必要な知識と備蓄。

それぞれを少し紹介いたします。

 

災害時に役立つ知識


●まず、地震(災害)が起きた時に自分がどこにいるのかを想定しておきましょう。

自宅・会社・家や会社から離れた場所 その時あなたはどこにいるでしょうか?

その場所にいる時、身の安全を確保するには?避難に役立つものは持っていますか?避難時にどこに行けばよいかわかりますか?家族や知り合いと落ちあう場所は決めていますか?

 

●避難所の確認

地震にあった時、その場所から一時的に避難する「指定緊急避難場所」はどこ?自宅から一番近い避難所はどこ?火災が起きて広がった際の「広域避難場所(公園等)」はどこでしょうか?

街を歩いていると案外見過ごしがちですが、標識などに指定された避難所について書いてあることが多いので、外を歩きながら確認をしてみましょう。

 

●帰宅ルートをいくつか考えておく

東日本大震災の時、約500万人が帰宅困難者になったとされています。

大きな地震があれば電車はストップします。徒歩で帰宅することになるかもしれません。

徒歩で、例えば会社から自宅まで帰るルート、よく行く場所から自宅や知り合いの家など、さまざまなルートを事前に考えて知っておくことが大事です。ちなみに、帰宅時の道も困難があるかもしれません。液状化や崩落の危険がある橋がある川沿いは極力避けてください。また、コンビニや公園など、途中にあるかどうかの確認もしてください。コンビニ、ガソリンスタンド、ファミリーレストランなど、東京では「災害時帰宅支援ステーション」となっている場所があります。ここでは、水道水・トイレ・テレビ・ラジオの災害情報提供を行う場所となっています。

 

●ハザードマップを確認

身の回りの災害リスクを知るための地図「ハザードマップ」を使って、自分が普段いる場所、家の災害時のリスクを知っておきましょう。

ハザードマップは、大雨・洪水・土砂災害・地震・津波・火山噴火等の自然災害が発生した時に想定される被害を地図で可視化したものです。

 

 


備蓄について


筆者は日頃から外出時に持ち歩いているものがあります。

★ホイッスル(危険や助けを呼ぶときに使用)

★手ぬぐい(傷の手当にも使えます)

★簡易トイレ

★ウェットティッシュ

★緊急連絡先

★テレフォンカード(3.11の時の教訓です) 

これらは持ち歩くには数が足りませんが、ないよりはあった方が良いものとして持ち歩いています。(全て持ち歩くのはかなり重くて大変なのが事実…)

 

では、実際に災害に出くわして避難生活をするためには何が必要でしょうか?

インフラが止まることを予測して最低でも2週間分の備蓄をしておきましょう。

 

●食料:乾パン・缶入りのものなど、栄養補助食品

●水:長期間保存できる防災用の水

●毛布、タオル

●ゴミ袋

●多機能ラジオ(他の機器の充電もできるもの、ライトになるものなど色々あります)

●簡易トイレ

●救急医療セット

●除菌ウェットティッシュ

●マスク

●口内洗浄液(歯磨きがでいない状況に役立つ)

●アルコールスプレー

●常備薬(持病がある人は余分に薬を持っておく)

●ウェットボディータオル(シャワーを浴びることができないときに)

●ポリ袋

●ラップ

●懐中電灯

●ティッシュ

●乾電池

●スマホ用充電器

●布製ガムテープ

●軍手

●カイロ

●新聞

●多機能ラジオ

 

上記は一部であり、家族に例えば高齢者がいる、赤ちゃんがいる、ペットがいるとなると対応すべきものがありますので、調べて準備をしておきましょう。




 

災害時には、思わぬ物がなくて不便を感じることもあります。

防災コーディネーター研修を受けた時に言われたものに「油性ペン」がありました。

東日本大震災の時にも、家族や知人に「ここにいるよ」と知らせたいのに紙とペンもない…という場面が多くあったそうです。

ペンなんて普段は引き出しに入っているし・・・と思っても、そのちょっとしたものが手元になく困るのが、非常事態なのです。

 

あらゆることを想定し、考えて、実際に備えておく

起きて欲しくない災害も、残念ながら逆らえないものですので、事前に自分にできることから準備しておきたいですね。




2013年、カメラを持って岩手県陸前高田市を訪れました。
壊滅的な津波の被害にあった陸前高田市は、震災から2年でそのままになっている建物も多かったです。
ここに人が平穏に暮らしていたと思うと非常に辛い気持ちでした。


AIPPI・JAPAN事務局 執筆者:T


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